こんにちは!フードコーディネーターのYuka Arimaです。
今回は「【人工甘味料】ゼロカロリーの秘密【腸への影響も紹介】」といったテーマを解説していきます。
ゼロカロリーの清涼飲料水やお菓子など、いろんな種類の商品がありますが、少し気をつけて選んだ方がいいです。
決して、悪い商品だと言うつもりはありませんが、ゼロカロリーについての知識があるのとないのでは雲泥の差です。
一緒に勉強していきましょう!
子どもたちには甘くてもカラダに良いものを飲ませたいけど、ゼロカロリー飲料ってほんとに良いことばかりなのかな?不安だわ。
こんなお悩みにお答えします。
たしかに!子どもたちにはカラダに良いもの選んであげたいですよね!
そのとおり!子どもはもちろん、大人も気を付けないといけないことだよ!
1.【結論】グルコース不耐症になる可能性が高いです。
グルコース不耐症とは大事なエネルギー源であるグルコースを自分のカラダが正常に取り込み、代謝することができない症状のことです。
なぜ引き起こされるのかというと、ゼロカロリーを実現するために欠かせない人工甘味料によって、糖質を処理する能力が下げられるからです。
nature誌にも研究論文が取り上げられました。
人工甘味料の有害な影響『nature.com』
ゼロカロリーを実現するために欠かせない、人工甘味料にはどうやら良い面と悪い面がありそうですね。
ちょっと前置きが長くなってきたので、この辺で本編へいきましょう!
詳細の説明とオススメの甘味料をご紹介します。
2.ゼロカロリー表示のルール
実は、法律上ではカロリーを含んでいても「ゼロ」と表示ができてしまいます。
【飲料の場合】
・100mlで、5kcal未満では「ゼロ」カロリーの表示をすることができます。
・500mlでは、24kcalならば「ゼロ」カロリーの表示が可能です。
完全にカロリーがゼロということではないんですね!!
3.天然甘味料と人工甘味料 甘さの比率は1:200以上
甘味料というのは文字通り甘い味のものの総称で、一番代表的なものは砂糖です。
砂糖以外のものもたくさんあり、大きく天然甘味料と人工甘味料に分けることができます。
砂糖以外の甘味料の大きな特徴は、砂糖を 1 とした基準の甘さに比べて、何百倍も甘さを感じることができるものが多いという点があげられます。
甘味料 | 甘さ | カロリー/1g |
砂糖 | 1 | 4kcal |
ステビア | 200 | 0kcal |
スクラロース | 600 | 0kcal |
人工甘味料は、砂糖よりも少量で甘さを維持できるので、少量の使用で甘さを出すことができます。
(メーカーは原材料を抑えられるのでコストが浮きます。)
そのため、結果的に摂取カロリーを抑えることができるため、健康ブームやダイエットブームの近年、ダイエット飲料・食品と書かれた(分類された)製品が増えているのです。
ここまでが人工甘味料の特徴についての説明パートです。
人工甘味料は「甘味=糖分×カロリー」という関係が破綻していると言えますね。
4.カロリーと糖分をカラダに取り込む準備ができない
以下が、グルコース不耐症を引き起こす仕組みです。
1.「甘味=糖分×カロリー」という関係が破綻している人工甘味料を摂取し続けると、脳は良質な天然甘味料(グルコース)の特徴である「甘味=糖分×カロリー」という関係を忘れてしまいます。
この状態が、カロリーと糖分をカラダに取り込む準備ができていない状態です。
2.天然甘味料(グルコース)を口にした時にも脳は甘いものを摂取したと認識しなくなる、あるいは甘味に関する反応が鈍くなります。
3.糖分を摂取したときに身体がそれを代謝しきれなくなる状態となる。
この状態がグルコース不耐症のことです。
メタボリック症候群や2型糖尿病につながる最初のステップです。
4.さらに人工甘味料にさらされた腸内細菌は、肥満や糖尿病を導きやすい性質に変化する。
じゃあ、普段は普通の砂糖を使っておくと安心なのかしら?
5.オリゴ糖と羅漢果
最後に、砂糖や人工甘味料の代わりにおすすめの甘味料をご紹介します。
(1)オリゴ糖
胃や小腸で吸収されにくく、血糖値も上げづらい性質があります。
善玉菌を増やし腸内環境にも良いので、ダイエット中におすすめです。
注意点は、粉末状の純粋なオリゴ糖のみを使うこと。
液状タイプは他の糖と混ざっているものなどもあります。
また、砂糖に比べて甘みが少ないので、普通のお料理に使うと沢山入れても物足りません。
ヨーグルトの上にかけたり、飲み物に入れたり、食べるときにかけて使うと甘みを感じやすいです。
オリゴ糖(おりごとう)|厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
オリゴ糖は種類によって特性が変わるから、複数混ぜて摂ると効果的です♪
熱に強いものや弱いもの、どの善玉菌と相性が良いかなどが意識するポイントです。
(2)羅漢果やラカントS
自然の甘味料であるラカントは、糖尿病の方も使える糖です。
砂糖と同じ量で使えて、甘さの換算が不要なので普段のお料理にも使いやすいです。
羅漢果とは|カロリー0の自然派甘味料『ラカントS』 公式サイト
6.まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「【人工甘味料】ゼロカロリーの秘密【腸への影響も紹介】」といったテーマを解説してきました。
人工甘味料を継続的に摂取し続けると「グルコース不耐症」になる可能性が高まります。
余談ですが、人工甘味料には依存性があるので控えるようになると、甘いものが食べたいという衝動も減るという利点もあります。
まずは1ヶ月くらい、気長に楽しく意識してみましょう。