今回は『朝イチにコーヒーを飲んだ時の効果やメリット・デメリットについて』という内容で、鍼灸師でありトレーナーでもある金子東誠さんが解説してくれています。
この記事を書いた人
私の勤務先ではハンドドリップで抽出したコーヒーを毎日飲んでます。
普段、何気なく朝の目覚めの一杯という事でコーヒーを飲んでいる方は多いかと思いますが、実際にそのコーヒーを、一杯飲む事による効果を改めて知っていただきたいと思います。
僕も毎日、朝にはコーヒーを飲んでますが、今考えると何で飲んでたのか考えた事無かったです。
そんな方が大半かと思いますので、改めて一緒に勉強していきましょう。
1.朝イチにコーヒーを飲む効果とメリット
まずは、朝イチにコーヒーを飲むメリットについて解説していきます。
メリットとしては、大きく分けて3つの効果が期待できます。
メリット
(1)コーヒーポリフェノールの効果
(2)コーヒーアロマの効果
(3)トリゴネリンの効果
下記にて詳しく解説していきます。
(1)コーヒーポリフェノールの効果
コーヒーポリフェノールとして代表的なものが”クロロゲン酸”と呼ばれるものであり、その含有量はカフェインよりも多く、コーヒーの色・苦味・香りのもととなっています。
このクロロゲン酸には抗酸化作用やコレステロールの低下作用があることをはじめ、ブドウ糖の吸収・食後の血糖値の上昇を抑える効果が確認されています。
※クロロゲン酸の含有量とコーヒーの健康効果が関連することは、今のところ明確にはなっていません。
(2)コーヒーアロマの効果
コーヒーアロマとは、コーヒーを抽出した際や淹れたてのカップから感じる揮発性の香りのことを言います。
缶コーヒーを開けた瞬間に感じる香りはコーヒーアロマによるものです。
このコーヒーアロマは、心を落ち着かせる効果やリラックス効果が期待できると言われています。
コーヒーアロマの効果を得るためにも、ただコーヒーを飲むだけでなくコーヒーそれぞれの香りを感じ楽しむこともお勧めです。
※コーヒーアロマはコーヒーの香りを総称して指す場合もありますが、コーヒーの香りは細かく分けると、豆が焙煎された際や豆を挽いた粉から感じる豆自体の香りである「フレグランス」、コーヒーオイルによるもので液体から感じる香りである「アロマ」、コーヒーを口にした際に感じられる香りである「フレーバー」の3つに分けられます。
引用:コーヒーにおけるアロマ・フレーバー・フレグランスの違い
(3)トリゴネリンの効果
”トリゴネリン”とはコーヒーに含まれる成分の一つであり、神経細胞を活性化させ新たな情報伝達の回路を作ることができることから、認知症や脳の老化に効くと言われています。
コーヒー豆はトリゴネリンの含有量が他の食品に比べて非常に高いと言われていますが、熱に弱く焙煎すればするほど消失することが特徴として挙げられるため、トリゴネリンを摂取するためには浅煎りのコーヒー豆から抽出されたコーヒーを飲むことをお勧めします。
引用:コーヒー豆の成分に含まれているトリゴネリンは認知症予防に効果的である理由とは
2.朝イチにコーヒーを飲むデメリット
今までは良い効果について解説してきましたが、デメリットについてもしっかりと知っておいてください。
デメリット
(1)胃が荒れる
(2)コルチゾールの分泌量が減る
この機会にきっちりと覚えておきます!
メリットの部分だけを知っている方は多く、デメリットまで理解していない方が多いので、正しい知識を身に着けるようにしていきましょう!
(1)胃が荒れる
先ほど紹介したコーヒーに含まれる成分であるクロロゲン酸は、胃酸の分泌を活発にする働きを持っているため、朝イチの空腹状態でコーヒーを飲むと胃酸が粘膜を刺激し、胃が荒れる可能性が考えられます。
その予防としては、コーヒー単体ではなく朝食とともに摂取することや、ミルク・豆乳で割って飲むことで胃の壁が保護されるためお勧めです。
(2)コルチゾールの分泌量が減る
”コルチゾール”は覚醒作用のあるホルモンであり、日中のストレスに対応するため睡眠中の分泌は低く明け方から起床後にかけて大量に分泌されます。
コーヒーに含まれるカフェインには、コルチゾールのように覚醒作用があるのですが、コルチゾールが分泌されているタイミングでカフェインを摂取すると、お互いの覚醒作用が相殺され、日中の眠気やだるさに繋がると言われています。
そのため、朝イチでコーヒーを飲むのであれば起床後1時間程度空けることをお勧めします。
3.朝に適したコーヒー豆の種類
次に朝に適したコーヒー豆の種類について解説していきます。
私のオススメするコーヒー豆の種類は下記の3種類となります。
朝に適したコーヒー豆
(1)ブラジル
(2)マンデリン
(3)インド
では、詳しく解説していきますね!
(1)ブラジル
ブレンドコーヒーのベースとして使われることの多いブラジルは、飲み慣れた味わいと言えます。
皆様が一般的にイメージするコーヒーの色や味はブラジルの豆によるものです。
苦味・深みが特徴であるブラジルは、朝の一杯として心を落ち着けると共に気持ちを切り替えてくれます。
(2)マンデリン
マンデリンはインドネシアのスマトラ島にて栽培されている豆のことです。
マンデリンはブラジルと同じく深み・苦味を感じやすい豆ではあるものの、その味わいに負けないくらいの香りを兼ね備えていることが特徴です。
しっかりした味わいの中に少しフルーティーな香りが漂うマンデリンも朝にお勧めの一杯であり、少し気分を変えたい時などに飲んでみてはいかがでしょうか。
(3)インド
コーヒーの産地よりは紅茶の産地としての印象が強いインドですが、実はコーヒーの栽培が盛んな地域であり、紅茶よりも長い歴史を持っています。
そのインドの豆の特徴は味の深みであることに加え、後味として甘みと少しの酸味が残ることです。
街中にあるカフェなどでは中々感じられない独特な風味でありますが、本来の味と香りが強いため、カフェラテやカフェオレなどの様々な楽しみ方ができるのでお勧めです。
4.朝に適したコーヒーの飲み方
最後に、朝に適したコーヒーの飲み方についてお伝えしていきます。
私は、ブラックかカフェオレがオススメと言えます。
では、何故ブラックとカフェオレなのか?という事を解説していきます。
ちなみに私はブラックを飲んでいます。
(1)ブラック
季節・天気・豆の種類・抽出方法・自分の体調など様々な条件の変化により、コーヒーにも変化が生まれます。
コーヒー本来の風味・味わいを感じることができるブラックでは、その日のコーヒーの様子を感じながら飲むことで、気持ちにスイッチが入り1日をスタートさせる準備ができます。
また、毎朝の楽しみの一つにもなることでしょう。
(2)カフェオレ
コーヒーの楽しみ方として最も手軽にできるカフェオレは、コーヒー豆の種類はもちろんですがミルクの種類が変わることでも、カフェオレ自体に変化が生まれることでしょう。
最近はミルクの代わりに豆乳を使用するケースも目にしますので、単にカフェオレといっても様々な楽しみ方ができるはずです。
また、朝イチ空腹状態でコーヒーを飲んで胃が荒れやすい方にもミルクが胃を保護してくれるカフェオレの飲み方はお勧めです。
5.まとめ
いかがっだったでしょうか。
今回は、『朝イチにコーヒーを飲んだ時の効果やメリット・デメリットについて』という内容で解説してきました。
一般的に多く飲まれているコーヒーですが、ここまでの情報を知りながら飲んでいる方は、おそらくバリスタの方や、よほどコーヒーが好きな方くらいかと思います。
しかし、せっかく毎日飲んでいるのであれば、効果やデメリット等についても知っておく事で今まで以上に良いコーヒーとの付き合いが出来るかと思いましたので、記事にしてみました。
新たに知る情報が多く、良かったです!
コーヒーに限らず、毎日摂取する物はしっかりと正しい知識を勉強しておいた方がいいと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。